2022年9月28日投稿
秋らしくなってきて美味しいものも増えてきました。 最近ではヴィーガン・ベジタリアン料理を提供するレストランやカフェが増えて来ました。
そんなヴィーガン・ベジタリアンは健康的なイメージがあります。ヴィーガン・ベジタリアン食は栄養が偏りがちになって、妊娠中にはやめたほうが良いんじゃないか?
お悩みにお答えします。
妊娠中のヴィーガン・ベジタリアンの利点
・妊娠糖尿病のリスク軽減
妊娠に伴い体重増加や飽和脂肪酸を多く含む食品を食べたくなったりします。それに伴い妊娠中の糖尿病は大きな問題です。出産の高年齢化で無痛分娩を希望する女性は増えていますが、妊娠糖尿病になるとできなくなるリスクがあります。
健康的なヴィーガン・ベジタリアン食は「妊娠糖尿病」の予防に役立ちます。
・先天性のリスクを軽減します。
脳、脊椎、または脊髄の先天性欠損症(出産時に存在する障害)である神経管欠損症は妊娠中の硝酸塩摂取量の増加と関連しています。
主にはハム・ソーセージなどの食肉製品やたらこ・いくらの発色剤として使用が認められている食品添加物です。ヴィーガン・ベジタリアン食はこのリスクを減らします。
妊娠中のヴィーガン・ベジタリアンのリスク
ヴィーガン・ベジタリアン食のリスクもあります。 植物性のものだけでは必須栄養素が不足する可能性があります。 タンパク質、ビタミンB12、ビタミンD、カルシウム、DHA、鉄などの栄養素が不足しているヴィーガン・ベジタリアン食は、赤ちゃんが低体重・障害になるリスクを高めます.
ヴィーガン・ベジタリアンが必要な必須栄養素
- ビタミンB-12。 これはほとんどの植物性食品には含まれていないため、必ず補給してください. ビタミン B-12 は、すべての標準的な妊娠中に飲むサプリメントに含まれています。
- 鉄 植物ベースの食品には鉄分は含まれています。豆、濃い緑色の野菜、ドライフルーツ、ナッツ、種子などの食品が含まれます.しかし妊娠後期では、さらサプリメントなどで補う必要があるかもしれません.
- 亜鉛やヨウ素などの栄養素。 これらは、一部の野菜には含まれています。 標準的な妊娠中に飲むサプリメントに含まれています。
- カルシウム。 カルシウムが豊富な植物には、ほうれん草、コラード グリーン、ケールなどがあります。 足りないときにはサプリメントで補充しましょう。
- オメガ3脂肪。 これらの健康的な脂肪は、クルミ、チアシード、枝豆などの食品に含まれています.
- タンパク質。 妊娠中の女性は、毎日約 70 グラムのタンパク質を必要とします。タンパク質が豊富な植物性食品には、豆、豆腐、全粒穀物、野菜などがあります。しかし食品では取り切れないこともあります。
- ビタミンD。 日光から体内で生成されるビタミンDですが、足りない場合は、サプリメントで補充しましょう。
妊娠中にビーガン食を続けることに関心のある女性は、
植物ベースの食事を専門とする栄養士からの指導を検討する必要があります.
そうすることで、妊娠中のあなたと赤ちゃんに必要なすべての栄養素を確実に摂取することができます。
妊娠中に例外を作ることも大切。
厳格な完全菜食主義者のナタリー・ポートマンは妊娠中にヴィーガンからペスカタリアンになった話は有名です。
(ペスカタリアン(pescatarian)とは、魚介類は食べる菜食主義者のこと。イタリア語の「魚(Pesce)」と「タリアン(〜主義者)」という意味に由来します。ペスカタリアンは魚介類全般(魚・貝類・甲殻類・出汁)以外に、乳製品や卵なども食べられます。しかし、肉類(牛・豚・鶏・クジラ・イルカ)に関しては厳格なルールがあるので、それらはもちろん内臓(ホルモン)なども食べません。さらには、動物由来の原料(出汁・油)、鶏ガラや豚骨やラードなども避ける傾向にありますが、個人差があります。)
若干8歳のナタリー・ポートマンはベジタリアンになり、18歳からは動物性たんぱく質を一切排除したヴィーガン生活にシフトしています。しかし第一子を妊娠した時、 鉄分やビタミン12の値が低くなってしまうのを防ぐためにも、食生活を変える必要性を感じペスカタリアンに変わります。 妊娠中は甘いものを食べたくて仕方なかったことも後押ししたそう。
「卵を食べないと決めていると、普通のベーカーリーでクッキーやケーキを買えない。それを食べたいという時に困ってしまうのよ」とのコメントも残しています。
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/2020-02-25-natalie-portman-quit-being-vegan
厳格な完全菜食主義者のナタリー・ポートマンが、食生活を変えたとき。【ヴィーガン生活をやめたセレブvol.2】
バランスの取れたベジタリアン・ヴィーガン食は実際に健康的に利点も多く、欧米では当たり前になっています。
今後日本でもさらに広がることがうれしいです。
同時に植物ベースの食事を専門とする栄養士の重要性も高まります。